上記の記事について、現職では主に Angular を使っている立場(※ 社内ではReactのプロダクトも複数あります)でこの記事についての感想を述べます。
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理由はAngularを書ける(or書きたい)エンジニアを採用することが難しいからです。それにつきます。
はい、特に異論はありません。
実際、現職でもAngular のプロダクトのフロントエンドエンジニアの採用には苦戦しており、採用が難しい点について概ね事実かと思います。
その差が出たのは、元記事で指摘されている通り、 "React & Vue.js" vs "Angular" の勢力の別れ方が大きいかと思います。
Vue.js と Angular を触った経験としては、パラダイムというか宗派が異なる部分は確かにあるという感触です。
一方でこの記事の読者に気をつけていただきたいのは、 Angular と React の技術的な優劣を評価してのことではないことです 1。
Angular は良いフレームワークです。
RxJS という強力な非同期実行フレームワークを基礎としており、更に NgRx という Redux 的なフレームワークもあります。 Breaking Change も気を使っていて、削除する機能は必ず2バージョン前から告知されます。 アップグレードする際には非互換なAPIを自動的にマイグレーションしてくれます。 Google が主体となって開発していて、いきなりメンテナンスが無くなる心配もありません。 ビルド周りはwebpackをいい感じにラップしているので、面倒なことは少ないです。 ユーザ会も活発に活動していて、月に1回はYoutubeでの配信がありますし、相談も非常に親身になって乗ってくれます。 なので、エンタープライズでは非常にありがたいです。
しかし求人が少ないのです。
この違いがどこから来るのかは定かではないですが、以下個人の感想です。
まず、Reactのほうが入り口は低いように感じます。 また、Angular はできることが多い分、設計の難易度がやや高い気もします。RxJS や NgRx を用いた設計に迷うことは少しあります。
そして、日本語の情報は圧倒的に React のほうが多いです。そのため、初学者にとってReactのほうがとっつきやすいです。
その結果としての求人の数の差なのかなと思います 2。
ですので、採用についての圧倒的なアドバンテージを考えると、元記事は至極まっとうな判断だと思います。
以上、感想でした。